「ルールメイキング」とは、法律・規制・制度といった社会のルールを、当事者である市民・事業者・専門家が主体的に提案し、形づくっていく取り組みです。ルールは、与えられて従うだけのものではありません。私たち自身が「つくる側」に回ることができます。
ルールメイキングとは
社会には、法律・規制・ガイドライン・商習慣など、さまざまな「ルール」が存在します。これらの多くは、時代の変化に追いつけず、新しい技術や価値観、社会課題の解決を妨げる「壁」になることがあります。
ルールメイキングは、その壁に最も近い当事者——起業家・市民・専門家——が、行政や政治とも連携しながら、ルールそのものを提案し、変えていくアプローチです。ロビイングのような一部の専門家だけの営みではなく、誰もが参加できる社会の共創として捉え直すのが、RULEMAKERS DAOの考え方です。
ルールメイキングの4ステップ
RULEMAKERS DAOでは、ルールメイキングを次の4つのステップで実践しています。
- ① 課題を見つける:制度の壁や社会課題を、当事者の視点で具体的に特定する。
- ② ルールを設計する:誰に・何を・どう働きかけるか、ルールメイキングの戦略を組み立てる。
- ③ 対話・提言する:政治・行政・専門家と対話し、提言を実現可能な形へ磨き上げる。
- ④ 制度を変える:法律・規制・ルールの、実際の変化を生み出す。
なぜ今、市民のルールメイキングが必要か
技術革新、人口減少、財政の制約——日本は大きな岐路に立っています。変化のスピードに制度が追いつかないなか、現場の課題を最もよく知るのは、その当事者です。専門家や行政だけに任せるのではなく、市民・事業者がルールづくりに参加することで、社会はより速く、より実態に合った形で更新されていきます。
ルールメイキングの実例(RULEMAKERS DAOの実績)
RULEMAKERS DAOは、市民発のルールメイキングで具体的な制度変化に貢献してきました。
- デジタルノマドビザの制度化に貢献。政府の「骨太の方針2023」に関連方針が盛り込まれ、2024年には在留資格が新設されました(プロジェクトの歩み)。
- 合同会社型DAOに関する法整備への関与。
- 政府の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」への提案掲載。
- 東京都のスタートアップ支援事業「TOKYO SUTEAM」協定事業に採択(OPEN BLUE)。
- 自治体・関連団体が連携する「デジタルノマド官民推進協議会」の設立。
用語集
- ルールメイキング
- 法律・規制・制度といった社会のルールを、当事者である市民・事業者・専門家が主体的に提案し形づくる取り組み。
- SubDAO(サブダオ)
- 関心テーマごとに分かれた活動単位(プロジェクトチーム)。RULEMAKERS DAOには地域・Web3・スタートアップ・ウェルビーイングなどがある。
- DAO(ダオ)
- 分散型自律組織(Decentralized Autonomous Organization)。中央の管理者に依らず、参加者がフラットに協働・意思決定する組織のかたち。
- RIFT(リフト)
- 社会課題に挑む起業家が、講義と伴走を経て政策提言を磨き発表する、ルールメイキング特化型アクセラレーションプログラム(詳細)。
- OPEN BLUE
- 社会課題に挑むスタートアップを、ルールメイキングの観点から専門家・メンターが伴走支援するフラッグシッププログラム(TOKYO SUTEAM採択)。

